著者
白田 由香利
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.5, pp.1-7, 2009-11-13

本論文では,商品の配色イメージに対する感性評価を消費者が行う際,消費者の配色イメージに対する感性の類似度を表現する尺度として,主成分分析を用いることを提案する.インターネット上の膨大な数の商品群の中から,自分の感性に合った配色イメージのものを検索することは容易ではない.検索の際,アドバイスをしてくれるアドバイザーがいると検索のコストを軽減することが可能となる.しかしながら,アドバイザーの感性が自分の配色イメージの感性に類似しているか否かを示す,尺度およびその測定法があることが望まれる.本論文の提案は, warm および soft の 2 因子から求められる主成分軸の傾きの角度を,類似の尺度として利用することである.この手法により,婦人靴の配色イメージに対する感性の類似度を測定した.In the paper, it is proposed to use principal component analysis as measurements for affective impression (Kansei) similarities when consumers evaluate color image of the product. When we retrieve a lot of products on the Internet, it is very difficult to select ones with impressive color image. If advisors on the Internet give us their recommendations, the selection would cost much less than while browsing alone. However, the advisor's Kansei will then have to be similar to the consumer's Kansei. Therefore measurement of Kansei is required. I propose that as the measurement we use the inclination angle of the obtained principal component axis from two variables, warm and soft. By the measurement, I evaluate color image Kansei similarities of shoes for women among respondents.

言及状況

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