著者
湯浅 将英 武川 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.124-137, 2011-01-01
被引用文献数
1

本研究では,人にとって分かりやすい,受け入れやすい擬人化エージェントを開発するため,表情,視線などの非言語表現と印象,行動履歴に基づいたエージェント行動モデルを提案する.新しいモデルでは,喜びや悲しみといった擬人化エージェントの表情やその利用履歴が,人の誠実性,友好性や有能性という印象を形成し,エージェントと協力行動をとるかとらないかの人の意思決定に影響を与えるとする.本研究では,現実のコミュニケーション場面の一部を切り出した交渉ゲームを設計し,擬人化エージェントの非言語情報を制御し,ゲーム中の人の行動を分析することでモデルを確かめる.実験の結果,非言語表現やその行動履歴が印象を形成し,意思決定に強く影響を与えることが分かり,提案するモデルが部分的に人の意思決定行動を説明することが分かった.本手法は擬人化エージェントにどのような状況でどの非言語表現をすべきかの設計することに役立つ.

言及状況

Twitter (3 users, 4 posts, 1 favorites)

2 2 https://t.co/elddlYAxUz https://t.co/Gu1Lv36Yl2
1 1 https://t.co/9eKBWxkyle https://t.co/o9FhxWv095
(これ面白そうだ…) https://t.co/Dfb5czQuo0

収集済み URL リスト