著者
坂口 貴弘
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.28-33, 2011
参考文献数
17

実証的な歴史研究等の材料となる文書・記録の信頼性について考察すべく,偽造されたヒトラーの日記,ライブドアの堀江貴文元社長が送ったとされたメール,沖縄返還時の密約文書に関する調査を事例として取り上げる。次に,文書の真偽鑑定から出発した古文書学が分析対象とするポイントとその成立過程を概観する。一方でアーカイブズ学は,同時代の視点と管理者の視点という独自のアプローチから,記録の信頼性という課題に取り組んできた点を指摘する。電子(化)記録の登場を契機にこれらの伝統的手法が再評価されつつあることに言及し,その信頼性確保のための手法として,電子署名,タイプスタンプ,光ディスクの評価,電子化作業の記録を紹介する。

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坂口貴弘「アーカイブズ資料をめぐる信頼性の評価」情報の科学と技術 61(1), 28-33, 2011-01-01 http://t.co/NkxEohZMeX http://t.co/zUrZw3iFsF
坂口貴弘「アーカイブズ資料をめぐる信頼性の評価」情報の科学と技術 61(1), 28-33, 2011-01-01 http://t.co/NkxEohZMeX http://t.co/zUrZw3iFsF

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