著者
谷川 夏実
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.202-212, 2010-12-25

本研究の目的は,幼稚園実習におけるリアリティ・ショックとリアリティ・ショックにともなう学生の保育に関する認識の変容プロセスを9名の学生へのインタビューにより明らかにすることである。分析の結果,リアリティ・ショックをともなう問題状況における学生の認識の変容には,【子ども理解の発展】というプロセスを経るものと,【ショックからの回避】というプロセスを経るものの2つが見出された。これらの対照的な2つのプロセスにおいて,学生がどちらのプロセスをたどるかは実習先の保育者との出会いの在り方に規定されており,その在り方が実習内容の質に大きな影響を与えることが示された。

言及状況

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編集者: Izayohi
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