著者
國本 景亀
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.35-43, 1998-09-30
被引用文献数
1

一般に,数学は絶対確実な基礎の上に築かれており,人間の経験から構成されるのではないと思われている。本稿では,そのような数学観を歴史的に反省し,その誤りを指摘するとともに,新しい数学の哲学(準経験主義)の台頭と特徴を考察し,準経験主義にもとづく証明指導の方法論を提案した。準経験主義に基づく証明指導として,(1)数学の力動的成長過程の中に証明活動を位置付けること(2)社会的活動として証明活動を捉えること(3)証明の発見的機能,説明的機能そしてコミュニケーション機能を一層重視することを提案した。

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