著者
工藤 真由美
出版者
四條畷学園短期大学
雑誌
四條畷学園短期大学紀要 (ISSN:18811043)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.1-6, 2011-05

本稿はコンピテンシー概念、とりわけその中で重要な要素となるキー・コンピテンシーの定義について学び、そこから今日の社会の中でより豊かに生きる力、社会を豊かに形成していく力の育成に向けての端緒としての考察である。DeSeCoによると、コンピテンシーの高い人の特性は、異文化での対人関係の感受性が優れ、他の人に対しての前向きな期待を抱いて他者の人間性を尊重し、人とのつながりを作るのがうまい。それをキー・コンピテンシーとしてまとめると(1)自律的に活動する力、(2)異質な集団で交流する力、(3)道具を相互作用的に用いる力、である。自律的に活動するには、大きな展望を持って行動することや、人生計画や個人的なプロジェクトを設計し実行することや、自らの権利や利益、限界、ニーズを守ったり主張する力が必要になる。また、異質な集団で交流するには、他者とうまく関わったり協力したり、対立を処理解決する力が必要である。道具を相互作用的に活用するには、言語、シンボル、テクストや知識や情報、技術を相互作用的に活用する力が必要である。

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人間性なんかどうでもいいからキー・コンピテンシーで選抜しようぜwwwww: 新しい学力観 : キー・コンピテンシー定義からの考察(1)

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