著者
肖 越
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-29, 2011-03-25

本稿では『大阿弥陀経』における代表的な用語「斎戒清浄」・「智慧勇猛」等をとりあげ,文献学的にみて「無量寿経」最古訳としての『大阿弥陀経』の前半にも,漢訳された時,翻訳者によって付加・修訂された可能性が高いことについて論じ,「初期無量寿経」の成立の解明に一石を投じたい。次の四つの部分によって組成されている。まず,今まで『大阿弥陀経』に関する先行研究とその問題点について検討した。次に,『大阿弥陀経』の第六願と第七願及びその成就文における「斎戒清浄」に関する記述を通して,第六願の後半と第七願及びその三輩往生段の成就文の成立を中心にして検討した。更に第六願の前半及び長行における「仏塔信仰」に関連する文の成立を検討し,その結果、「仏塔信仰」に関連する文は,翻訳者によって付加されたものだと指摘した。最後に,「智慧勇猛」を通して違う側面から本願文前の阿難部と本願文及び三輩往生段の成立について検討した。結論としては,「無量寿経」最古訳としての『大阿弥陀経』は漢訳された時,翻訳者によって整合されたことを証明した。

言及状況

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肖越(2011):『大阿弥陀経』の成立の問題をめぐって、佛教大学総合研究所紀要 第18号、p.1-29。 http://t.co/NNuvqNVqOG http://t.co/nnHj7yXr01

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