- 著者
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三原 博光
- 出版者
- 一般社団法人日本社会福祉学会
- 雑誌
- 社会福祉学 (ISSN:09110232)
- 巻号頁・発行日
- vol.51, no.4, pp.153-162, 2011-02-28
本研究の目的は,学生による障害者およびその家族の余暇支援の実践例を紹介することである.方法として,県立広島大学でのビーチバレーボール・食事交流会の取り組みが取り上げられた.2009年,学生,障害者とその家族,施設職員など約100人がこの交流会に参加した.ビーチバレーボールは大学の体育館,食事交流会のカレーの調理は調理実習室で行われた.ビーチバレーボール終了後,参加者全員でいっしょに食事を行った.アンケート調査が学生,障害者家族,施設職員に対して実施された.障害者には,聞き取り調査が行われた.これらの調査から,参加者のほとんどが交流会に満足をしていたことが示された.満足した理由として,参加者同士の交流や知り合いになれたことが挙げられていた.福祉行政関係者もこの交流会へのボランティアとしての参加の希望を示し,大学,障害者家族,行政が一体となって,今後も交流会の継続が期待された.