著者
原 千亜
出版者
桜美林大学言語教育研究所
雑誌
桜美林言語教育論叢 (ISSN:18800610)
巻号頁・発行日
no.7, pp.133-146, 2011
被引用文献数
1

日本語教育において「多言語多民族共生」という言葉を目にする機会が多くなったとはいえ、ミャンマー人は在日外国人の中のマイノリティであり、まだスポットライトを当てられる機会が少ない。そのような背景の下、日本語教室に在籍するミャンマー人学習者五人に日本での生活について半構造化インタビューを行い、在日ミャンマー人の社会文化的インターアクションを言語の社会化という視点から記述、分析を行った。協力者のアイデンティティは、「在日ミャンマー人」という一括りの枠ではなく、一人一人異なっており、ディアスポラ的な移動に伴って変化するハイブリッドで暫定的なものであった。そして、どのようなアイデンティティを持っているかが、インターアクションの個別性の一要因であった。協力者たちは様々な領域でネットワークを構築し、そのネットワークとのインターアクションを通して「言語の社会化」を図っていた。それは、日本社会という異文化社会をどう捉え、その中でどう生きるかということに通じていた。本稿は、修士論文である原(2008)の一部をまとめ、加筆したものである。

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「在日ミャンマー人のアイデンティティから見る言語の社会化の事例」 原 千亜 桜美林大学大学院(修了) http://t.co/9oE4hCQx #ronbun #日本語教育 #論文
「在日ミャンマー人のアイデンティティから見る言語の社会化の事例」 原 千亜 桜美林大学大学院(修了) http://t.co/9oE4hCQx #ronbun #日本語教育 #論文

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