著者
奥 晋吾 菊池 眞之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.461, pp.19-21, 2011-02-28
参考文献数
6

2次元パターンの視覚認知において,輪郭の凹凸特徴のうち凸のほうが凹に比べ重視されていることが示されている.本研究では両眼立体視が行われる際に3次元的な凹凸特徴がどのように知覚されるかを,ランダムドットステレオグラムにより表現される凹凸のある面を刺激に用いた心理物理実験により調べた.各試行において凹凸刺激のうちの1か所の尖り具合に変化を与え,被験者はその変化を検出する課題を行う.凹/凸特徴の変化の検出率を比較したところ,凸特徴の検出率のほうが相対的に高いという結果になった.この結果は2次元のみならず両眼立体視でもヒトは凸特徴を重視した知覚を行うことを示唆する.

言及状況

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ヒトは凸の方が知覚しやすいらしい。こういう下調べは当然ながら、どういう曲面をどう作るかなどやっていた。でもやっぱ先駆者に拍手だ。 https://t.co/SI2k2Y8HcN
メモ:3次元表面の 凹凸特徴の視知覚特性 http://t.co/V9jNzatsMo

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