著者
林 寿一
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.33-34, 2011-05-17

名義タイプ亜種は筆者により1984年にミンダナオ島アポ山の標本に基づいて記載され,現在のところミンダナオ島ではアポ山以外での記録は知られていない.近年レイテ島でも若干の個体が採集されていたが,亜種についての検討はなされていなかった.裏面での差異は認められないが,翅表では名義タイプ亜種に比べて,♂♀とも青色部が極めて濃い,名義タイプ亜種では青色部がほんのりと薄紫がかるが,新亜種では紫色がかなりはっきり表れる,前翅の黒色部が第1b室,第2室及び中室においてより広い,また♀の後翅前縁部は名義タイプ亜種より黒色が強く表れることにより容易に区別される.新亜種名は長年にわたって筆者の研究に深い理解を示してくださった東大阪市の上村元子(旧姓山田)さんに捧げられた.

言及状況

Wikipedia (1 pages, 2 posts, 2 contributors)

編集者: Hisakazu HAYASHI
2020-10-20 03:57:59 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

収集済み URL リスト