著者
佐々木 康朗
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.591-597, 2011-10-01

本稿では,相互意思決定状況を主観的に認識する主体を想定したハイパーゲーム理論を紹介する.通常のゲーム理論は,ゲームのルールが主体間で共有されている際の合理的な意思決定を追求するのに対し,ハイパーゲーム理論では,そもそもゲームの構造に関する認識に主体間で差異があるような状況を考え,そのことが主体の意思決定やゲームの結果に及ぼす影響について分析する.さらにゲームの結果の認識のあり方へのフィードバックについても扱い,認識と意思決定の相互関係を論じるものである.具体的な事例をもとにいくつかのハイパーゲームモデルを紹介しながら,その独自の問題意識について解説する.

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