著者
堀田 幸義
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.284-265, 2011

仙台藩における身分の違いに「士」と「凡下」という区別がある。同藩においては士と凡下の身分別に基づく本来的なあり方を維持しようとする種々の法令が見られ、身分的上下関係の弛緩は藩内の身分秩序に悪影響を及ぼすものであり、看過できない問題であったことがわかる。そこで本稿では、士と凡下との本来的なあり方がどのようなものであり、それがいつ如何なる理由でどのように変容していくのかを検討し、近世身分制社会を理解するための一助としたい。

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