著者
太田 昌孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.171, pp.35-38, 2011-07-25
被引用文献数
1

一般に万能チューリングマシンによる計算は,計算途中で情報を失わないようにすれば可逆とすることができる.熱は情報が失われた時にのみ発生するからである.一時的にエネルギーが必要な場合も,後に計算過程を逆転させれば回収できる.同様に可逆なルータを作成することができるが,さらに,パケットにソースルーティング情報等を含ませ,各ルータを保存的,つまり入出力されるパケットの0と1の数を変化させないようにすれば,消費電力0のルータが実現可能であることを,光による実装を念頭に,示す.バッファとしては,SRAMでは可逆には程遠いが,光ファイバ遅延線はほぼ理想的な可逆,保存的バッファとなる.

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抄から引用「各ルータを保存的,つまり入出力されるパケットの0と1の数を変化させないようにすれば,消費電力0のルータが実現可能であることを,光による実装を念頭に,示す」 http://t.co/SseAPdLolH

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