著者
仁科 エミ 河合 徳枝 大橋 力
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.239, pp.1-6, 2011-10-10
参考文献数
12

私たちは、インドネシア・バリ島の伝統的民族音楽"ガムラン"について長年にわたる研究を行っている。その結果、ガムラン音は、可聴域上限をこえる高複雑性超高周波を含むことを見出した。そうした音は、脳幹・視床・視床下部を含む脳の最高中枢<基幹脳>の活動を劇的に高めることにより、環境適応や生体防御を司り健康と深く関わる<自律神経系・内分泌系・免疫系>、そして美しさ快さを司り感性や芸術と深く関わる脳の<報酬系>の活動を連携して向上させる効果をもつ。高密度のバリ島絵画を被写体とした4K映像に同様の効果が期待されることも私たちは見出している。これらの知見は、今後の衛星通信において、技術的可能性とともに、人間の生理的反応や文化的多様性をも考慮した映像音響密度が必要であることを示唆していると考える。

言及状況

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https://t.co/IpkqNmeKA4 #放送大学 #仁科エミ 先生のご講義で、取り上げられていました。(※拝見していただけです……)諸外国より先に、仁科先生のグループが長期にわたって実地調査をし、「恍惚状態」にある演者の脳波のあきらかな変動のエビデンスを学術研究として昇華なさったそうです……。

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