- 著者
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宇都宮 由佳
- 出版者
- 日本教育情報学会
- 雑誌
- 年会論文集
- 巻号頁・発行日
- no.27, pp.264-265, 2011-08-20
情報のリテラシーとモラルについて,日本とタイの中学生を対象に,2009年〜2011年に質問紙調査・聞き取り調査を実施し,両国の実態と問題点を抽出した.情報リテラシーについて,日本に比べタイは,メディア・インターネットへの接触時間も長く,パソコンスキルがあった.情報モラルについては,両国ともに自己防衛や他者への配慮は意識されていた.しかし,アイドルなど画像の無断使用,音楽・ソフトなどコピー譲渡などの認識が低く,特にタイでは日本に比べ著作権に対する意識が低かった.インターネット情報の活用・信用は,テレビに次いで両国とも高く,インターネットへの接触時間が長いほどネット情報を信頼していた.しかし,複数の情報源と比較して正しい情報を得ようとする者は少なく,情報を鵜呑みにしている恐れがある.