著者
植田 恵理子
出版者
花園大学
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:09192042)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.37-47, 2012-03

従来から、幼稚園における音楽活動は、協同的な学びが重視されてきた。筆者は、「協同的な学び」を引き出す実践や、子どもたちが、その環境作りに対して積極的に取り組むための条件などに対し、これまでも事例研究を行い、考察と提案を行ってきた。本研究では、大阪府S 市S 幼稚園をフィールドに、音楽活動の事例の中で見られた園児の様子を「協同的な学び」と子どもの「音への気づき」の関連性において考察した。共に音を聞きあう活動や、音を工夫することによって得られる「気づき」を確認する活動などを繰り返すことにより、子どもたちは、音楽を共有するコミュニティを大切にし、音楽活動を楽しく行える環境を作り、整える力を発揮していった。筆者は、子どもの「音への気づき」を大切にした音楽活動が、「協同的な学び」を引き出し、共感しながら学んでいくために必要な環境を、子どもたちが意欲的に作りだすきっかけになることを明らかにした。

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【最近出た論文】植田恵理子 児童福祉学科准教授「協同的な学び」を引き出すための音楽活動: 子どもの「音への気づき」に着目して」(『花園大学社会福祉学部研究紀要』20、2012年3月)http://t.co/ArADJku5

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