著者
中西 千春
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.95-105, 2011

近年,欧州連合(EU)の外国語教育では,Content and Language Integrated Learningと言われる「内容言語統合型学習」(CLIL型学習)が,広く取り入れられている。教科を非母語で学ぶことにより,教科知識・語学力・思考力・コミュニケーション力を統合して育成するCLIL型学習は,画期的な学習法とされている。CLIL型学習では,「4C」と呼ばれるCで始まる4つの要素(Content, Communication, Cognition, Culture)を組み合わせて,質の高い教材・授業を作りだす。本論では,先行研究を概観し,CLIL型学習の定義と特徴,CLIL型学習導入に至ったEUの言語政策と実施状況を論じる。本論の目的は,EUにおけるCLIL型学習についての小論が,日本の外国語能力育成の議論に資するところにある。

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[参考] フォーカス・オン・フォームについて http://t.co/MRV94Vxm0O ; CLIL型学習(内容言語統合型学習)とは何か http://t.co/zmPs9RhubL RT @lovelovesarah

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