著者
神長 英輔
出版者
新潟国際情報大学
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-14, 2012-04

1950年代,全国各地で若者の合唱サークルが組織された.1940年代末に起こったこの運動はうたごえ運動と呼ばれた.うたごえ運動は文化運動,労働運動,反核平和運動と連携し,1950年代半ばに最盛期を迎えた.しかし,早くも1960年代前半には人気を失った.この運動はどのようにして同時代の若者の心をとらえたのか.またなぜ若者の心はうたごえ運動から離れていったのか.この論文は進化論の観点から文化を理解するミーム学の知見を用いてこの疑問に答える. ミームとは模倣であり,遺伝子に似た「文化の自己複製子」として理解される.うたごえ運動とは「正しく,美しく歌え」などの指示のミーム,「歌の力によって大衆を組織し,世を動かす」という物語のミーム,ミームとしての歌からなるミーム複合体である.うたごえ運動が拡大し,一転して衰えた過程はこれらのミームが複製された(されなくなった)過程として説明できる.

言及状況

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CiNii 論文 -  うたごえ運動とは何か : ミーム学の視点から考える https://t.co/xKETs8RlxB
こんな論文どうですか? うたごえ運動とは何か : ミーム学の視点から考える(神長 英輔),2012 https://t.co/lRAdfAB8GN
@otokawa_m102 これとか http://t.co/jPiOQbHRHT うたごえ運動の研究はけっこうあるし翼賛体制と合唱の研究もあるね。あとこれ?→http://t.co/qpcMVBHaD9

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