著者
徳田 宏晴 本間 裕人 中西 載慶
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.126-137, 2012-09-21

我が国の地ビールの一般成分分析を,カテゴリー(上面発酵濃色・淡色,下面発酵濃色・淡色)・醸造期間別(1999-2002年および2008-2010年)に行った。その結果,いずれのカテゴリーのビールにおいても,醸造年度により成分組成(品質)に若干の変動が見られた。近年の地ビールでは,10年ほど前ものと比較して,ビール中のリンゴ酸濃度の低下とクエン酸濃度の増加が認められた。また,ポリフェノール含量が低下していた。さらに,近年その数が増加傾向にあるオリジナル・スタイルビールでは,有機酸と糖質の風味バランスが保たれつつ,両者の濃度が増量されたビールが多かった。小規模醸造によって生産される地ビールに関するこの様な特性を消費者に認識していただき,地ビール業界が今後とも継続的に発展することに期待したい。

言及状況

Twitter (1 users, 2 posts, 1 favorites)

こんな論文どうですか? 日本の地ビールの品質特性とその変遷(徳田 宏晴ほか),2012 https://t.co/dGAapPJoXy 我が国の地ビールの一般成分分析を,カテゴリー(上面発酵…
こんな論文どうですか? 日本の地ビールの品質特性とその変遷(徳田 宏晴ほか),2012 https://t.co/8KiS2Inx4X 我が国の地ビールの一般成分分析を,カテゴリー(上面発酵…

収集済み URL リスト