著者
岩垣 守彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.320, pp.7-12, 2011-11-19
参考文献数
28
被引用文献数
1

「言語情報」は【単位情報(名詞+動詞)】の連結体であるが,「単位情報配列法(unit-information syntax)」の観点から見ると,【単位情報(unit-information)】の連結の方法には,大別すると「内的連結(inner connections)」と「外的連結(outer connections)」の二種類ある.「外的連結」は,日本語ではJ1[「単位情報」+「連結辞」+「単位情報」]であり,英語の場合は情報の比重(了解情報・未了解情報)によって, E1[「未了解情報」+「連結辞+未了解情報」]かE2[「連結辞+了解情報」+「未了解情報」]のどちらかである.これらは「単位情報」の前や後ろに「連結辞」を加えるという操作をするだけなので,日本語と英語との対応が容易である.ところが,「内的連結」の場合,一つの単位情報の中の名詞・代名詞をもう一つの単位情報と共有するという形になるので,符牒配列が違う日本語と英語とでは連結の方法が異なる.日英両語を等価的に変換するには,それぞれの言語の異なる内的連結に関する対応関係を確立させなければならない.今回は「内的連結」における日英両語の等価的対応関係を考察する.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

収集済み URL リスト