著者
竹谷 隆司 河西 哲子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.283, pp.83-88, 2011-11-03
被引用文献数
1

物体ベースの注意選択は,物体あるいはゲシュタルト要因により群化した要素群全体に注意が誘導されるプロセスで達成される.本研究は左右視野に提示された刺激間の大きさ類似性と色類似性を直交させて操作し,2つの群化要因が同時に存在するときの注意誘導過程を,事象関連電位(event-related potential, ERP)を用いて検討した.注意視野の対側半球で増大するERPをその瞬間に注意する方向の指標とした.その結果,注意誘導は大きさ類似性によって刺激提示後約165-400 msで,色類似性によって約120-200 msで,独立に生じることがわかった.

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