著者
栗原 崇 伊藤 公紀 亀山 秀雄
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会誌
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.61-72, 2012

世界の国々を取り巻く気候変動問題は、地球温暖化対策やカーボン市場などの環境ビジネスを牽引する西洋諸国が主導権を握る状況にある。背景にある「気候変動は人為的CO2排出が原因」という要因の単純化は、西洋メンタリティが関与していると考える。このような単純化は、非効率的かつ非効果的な対策に繋がり、社会のレジリエンスを低くする。本稿では、東洋的なリスクマネジメントを可能にするP2Mフレームワークの形成を目指して、西洋主導の気候政策にP2M手法を適用する。これにより、気候変動に対して高レジリエンスな社会の構築に資する。具体的には、方法論としてのアジア的アプローチに関する議論を通じて、西洋的及び東洋的アプローチの各利点を生かすことにより、気候変動政策に対する中庸的リスクマネジメントを従来のP2M線形モデルから導くための考察を行う。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (10 users, 24 posts, 2 favorites)

技術や経済等には、各社会の文化や歴史のような文脈の考慮が必須ですが、グローバリズムは文脈を無視します。文脈を重要視する環境政策については我々の論文もあります。https://t.co/KztCe6upG6 https://t.co/HBe70spLFd
技術や経済等には、各社会の文化や歴史のような文脈の考慮が必須ですが、グローバリズムは文脈を無視します。文脈を重要視する環境政策については我々の論文もあります。https://t.co/KztCe6upG6 https://t.co/HBe70spLFd
栗原・伊藤・亀山「気候変動問題に適用し得る東洋型リスクマネジメントの考察」(P2M学会誌、2012年)と、引用文献11(Hartwell論文、和訳あり)が参考になると思います。http://t.co/dXYWBDVxjA @KiryeNet @snoopy_zzz
栗原・伊藤・亀山「気候変動問題に適用し得る東洋型リスクマネジメントの考察」(P2M学会誌、2012年)と、引用文献11(Hartwell論文、和訳あり)が参考になると思います。http://t.co/dXYWBDVxjA @KiryeNet @snoopy_zzz

収集済み URL リスト