著者
三宅 禎子
出版者
岩手県立大学
雑誌
リベラル・アーツ (ISSN:18816746)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.33-44, 2013

国連を中心とする女性差別撤廃の取り組みに、欧米フェミニズムの新しい女性解放の視点、ラテンアメリカ・カリブ地域女性たちの視点が加わり、世界の女性差別撤廃運動は大きく前進した。しかし、それは、当初から相互理解によって進められてきたわけではなく、各地域の女性たちが置かれている状況の相違による対立、対立によって生じたそれぞれの概念の変容を通して達成された。そこには、国連主導の世界女性会議、ラテンアメリカ・カリブ地域フェミニスト集会などのNPO団体活動の活発化によって、互いに影響し合いながら、フェミニズムのグルーバル化のメカニズムが働いた。

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