著者
松原 小夜子 後藤 春香
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.153-160, 2012-11

20代若者を対象として、日常生活における「もったいない」意識と実際の行動を捉えた結果、以下の知見を得た。1)日常生活に関する「もったいない」意識は、食べ物や資源・エネルギー消費に関する項目で高く、消費生活の充実や生活の利便性に関する項目では低い。2)「もったいない」意識に比べると、実際に行動している項目は全般に少なく、行動しない主たる理由は「面倒くさい」「利便性重視」である。3)「もったいない」意識と実際の行動の結果を組み合わせ、4つに類型化すると、「意識低・行動低」が最も多く、次いで「意識高・行動高」と「意識高・行動低」が同程度あり、「意識低・行動高」は少ない。そして、男性よりも女性の方が、意識・行動類型が高い。4)意識・行動類型は、「家庭内で、省資源・省エネルギーについて家族で心がけていることや、無意識に慣習として行っていること」がある場部こは、男女ともに高いなど、「家庭内生活慣習」の有無と関連があることがわかった。

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