- 著者
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高橋 清
- 出版者
- 学校法人 天満学園 太成学院大学
- 雑誌
- 太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
- 巻号頁・発行日
- vol.15, pp.75-80, 2013
本研究は2011年8月27日〜10月16日まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ戦4部Aリーグの上位4チームの対戦した6試合を対象とし,オフェンスの攻撃形態が試合にどのような影響を及ぼし勝敗に関係するかについて,ファースト・ブレイクを3種類,セット・オフェンスを5種類に分類し,比較して分析を試みたものである。その結果,対象4チームにおいてファースト・ブレイクの試行回数が多く,成功率の割合が高い数値を示し準成功率・失敗率が低い数値を示した場合,試合の勝敗に影響を及ぼすことが認められた。セット・オフェンスにおいては,攻撃形態を5種類の動作に分類し集計した結果,各チームの特徴がみられた。太成学院大学は「drive」からディフェンスを崩すし,そのプレイにインサイドプレイヤーが「合わせ」というコンビネーションプレイとインサイドからキックアウトされたパスよる「shot」が多く用いられた。この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。