著者
冨澤 輝樹 木島 隆 二見 邦彦 高橋 清孝 岡本 信明
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.51-57, 2015-04-25 (Released:2017-08-10)
参考文献数
28

A genetic analysis of wild-caught tetsugyo from Yutori-numa Pond, Miyagi Prefecture, a long-finned fish of uncertain origin designated as a National Natural Monument in Japan, demonstrated that some specimens were hybrids of goldfish (Carassius auratus) and crucian carp (genus Carassius). Phylogenetic analysis of sequences from part of the D-loop region of mitochondrial and nuclear DNA of 87 Yutori-numa tetsugyo indicated that 66 belonged to the goldfish group and 21 to the Japanese crucian carp group, subsequent PCR-RFLP analysis of c-myc gene revealing three different restriction fragment digest profiles, 21 and 60 specimens possessing goldfish or Japanese crucian carp genes, respectively, and the remaining 6, both genes, indicating their hybrid origin.
著者
杉村 宗典 貝谷 和昭 吉谷 和泰 高橋 清香 柴田 正慶 橋本 武昌 吉田 秀人 花澤 康司 泉 知里 中川 義久
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.11-18, 2012 (Released:2015-06-18)
参考文献数
9

症例は45歳,男性.平成20年,エプスタイン奇形に伴うB型WPW症候群に対してアブレーションを施行し,治療に成功した.以後,心電図にデルタ波を認めなかったが,アデノシン三リン酸(ATP)投与にて停止する左脚ブロック型の頻拍が再発し,平成21年5月再治療となった.電気生理学的検査(EPS)において370msec未満の連結期で心房期外刺激を加えると,His束電位の消失とともに頻拍時と一致する左脚ブロック型QRS波形が再現性をもって出現した.そこで三尖弁輪自由壁に多電極カテーテルを留置したところ,電気生理学的三尖弁輪10時方向において,心房波(A波)と心室波(V波)の間に先鋭な電位を認めた.マハイム線維の存在を疑い,この電位(M電位)について検討すべく再度心房プログラム刺激を行い,AH時間とAM時間を比較した.両者の減衰伝導特性は極めて近似しており,かつAM時間はAH時間より常に一定時間の延長を示し,HV時間は不変(45msec)であった.房室結節の不応期の時点でもM電位は記録され,長いAV時間の後に左脚ブロック型QRS波が追従した.誘発された持続性頻拍の逆行性心房最早期興奮部位はHis束記録部であり,電気生理学的検討により本頻拍は右側自由壁房室間に存在するマハイム線維を順行し,房室結節を逆行旋回路とする反方向性房室回帰性頻拍(antidromic AVRT)と診断した.マハイム電位を指標に通電し,頻拍の根治が得られた.マハイム線維の伝導時間が房室結節の伝導時間より常に長く,減衰性が房室結節とほぼ同等であるため,期外刺激にても連続的な心室早期興奮の顕在化がみられないまれな1例を経験したので報告する.
著者
高橋 清久
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.13-19, 2003-04-01 (Released:2009-12-21)
参考文献数
18
著者
木村 五郎 赤木 博文 岡田 千春 平野 淳 天野 佳美 大村 悦子 中重 歓人 砂田 洋介 藤井 祐介 中村 昇二 宗田 良 高橋 清
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.628-641, 2012

【背景・目的】Lactobacillus acidophilus L-55 (L-55株)には,マウスアレルギーモデルに対する症状緩和効果が認められている.そこでL-55株含有ヨーグルト飲用による,スギ花粉症臨床指標への影響について検討した.【方法】スギ花粉症患者にL-55株含有ヨーグルト(L-55ヨーグルト群, n=26)あるいは非含有ヨーグルト(対照ヨーグルト群, n=26)を花粉飛散時期を含む13週間飲用してもらい,症状スコア,症状薬物スコア,IgE抗体について検討した.【結果】L-55ヨーグルト群の総症状スコアと症状薬物スコアは,対照ヨーグルト群より低い傾向が認められた.特に治療薬併用例(n=23)では, L-55ヨーグルト群の花粉飛散後第5週の総症状スコア,第4週の咽喉頭症状スコアおよび第1週の総IgEの変化比が有意に低値であった.【結語】L-55株はスギ花粉症に対する緩和効果を有し,治療薬の併用により効果的に症状を軽減,あるいは使用薬剤を減量することが期待された.
著者
藤本 泰文 久保田 龍二 進東 健太郎 高橋 清孝
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.213-219, 2012 (Released:2013-04-24)
参考文献数
27
被引用文献数
7 3

オオクチバスとブルーギルは,日本各地に移殖された外来魚で,ため池はその主要な生息場所となっている.本研究では,オオクチバスおよびブルーギルのため池からの用排水路を通じた移出状況を調査した.私たちは宮城県北部に位置する照越ため池の用水路と排水路に,ため池から流出した魚類を捕獲するトラップを設置した.4 月下旬から 7 月下旬の調査期間中,これらの外来魚は用水路と排水路の両方から何回も流出しており,その流出のタイミングは,それぞれの水路の通水期間に限られていた.体長 125 mm の成魚のブルーギルも流出していた.ため池の魚類生息数を池干しによって調査した結果,ため池に生息する外来魚のうち,オオクチバスは 4. 0%,ブルーギルは 7. 1%が流出していたことが示された.外来魚の流出は繰り返し生じ,生息個体数の数%が流出していたことから,外来魚の流出は稀な現象ではなく一般的な現象である可能性が高い.この結果は,ため池が下流域への外来魚供給源となっていることを示す.周辺地域への被害拡大を防ぐためにも,ため池の外来魚の駆除は重要だと言える.
著者
大西 康貴 河村 哲治 田中 博子 竹野内 政紀 平田 展也 平岡 亮太 平野 克也 小南 亮太 久米 佐知枝 高橋 清香 水野 翔馬 東野 幸子 塚本 宏壮 佐々木 信 中原 保治
出版者
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
雑誌
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌 (ISSN:18831273)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1_2, pp.65-71, 2019-10-01 (Released:2019-12-28)
参考文献数
20

保守不良の加湿器の使用は過敏性肺炎の一因と考えられている.当院で職員用に使用している31台の家庭用加湿器を対象に,貯留水と吹出気に含まれる微生物についての検討を行った.貯留水,吹出気ともに28台(90%)と高率に微生物を検出し,そのうち14台(45%)で吹出気中と貯留水中の微生物が一致した.また,貯留水より非結核性抗酸菌(nontuberculousmycobacterium: NTM)を19台(61% )で検出した.加湿トレーの洗浄頻度が高い群(毎日~1週間毎)は,低い群(2週間毎~季節毎)と比較し,エンドトキシンが有意に低値であった(P=0.048).唯一,加熱式加湿器は微生物の検出がなくエンドトキシンも低値であった.加湿器による過敏性肺炎の原因として,一般細菌,NTMやエンドトキシンなど様々な要因が関与している可能性がある.
著者
芦澤 淳 長谷川 政智 高橋 清孝
出版者
公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
雑誌
伊豆沼・内沼研究報告 (ISSN:18819559)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.83-93, 2017 (Released:2017-11-10)
参考文献数
24

アメリカザリガニProcambarus clarkii が生態系に及ぼす被害を防止するために,本種の駆除活動が各地で行なわれている.アメリカザリガニの駆除活動においては,餌で誘引する罠を用いた捕獲が一般的に行なわれている.罠に使用する餌には生餌(魚肉、牛レバー)が使用されることが多いが,生餌の価格は高く,保管にコストがかかることが問題である.また,これまでに国内で行なわれた罠の餌に関する研究においては,生餌以外の餌についてアメリカザリガニに対する誘引効果が示されたが,これらの餌には誘引効果や費用の面で課題がある.そこで,本研究では,アメリカザリガニの捕獲罠に使用する餌について,誘引効果や費用対効果がより高い餌を明らかにすることを目的とし,配合飼料(ドッグフード,マス用飼料,およびコイ用飼料)と,従来から使用されている生餌および糠団子の間で,アメリカザリガニに対する誘引効果および費用対効果を比較した.その結果,マス用飼料によるアメリカザリガニの誘引効果は,生餌および糠団子と同程度であったが,ドッグフードの誘引効果は糠団子よりも高かった.また,ドッグフードとマス用飼料の費用対効果は,どちらも生餌よりも高かった.これらの結果から,ドッグフードはアメリカザリガニの誘引効果と費用対効果がともに高い餌といえた.また,脂質含量が少ないコイ用飼料については,ドッグフードに比べて費用対効果がやや劣るものの,誘引効果はドッグフードおよびマス用飼料と同程度であった.以上より,アメリカザリガニの捕獲罠に使用する餌としては,誘引効果と費用対効果の面ではドッグフードが適していたが,油膜の発生による生態系への影響が懸念される場合には,コイ用飼料を使用することで,アメリカザリガニを効率よく捕獲できるだろう.
著者
木村 五郎 赤木 博文 岡田 千春 平野 淳 天野 佳美 大村 悦子 中重 歓人 砂田 洋介 藤井 祐介 中村 昇二 宗田 良 高橋 清
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.628-641, 2012-05-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25

【背景・目的】Lactobacillus acidophilus L-55 (L-55株)には,マウスアレルギーモデルに対する症状緩和効果が認められている.そこでL-55株含有ヨーグルト飲用による,スギ花粉症臨床指標への影響について検討した.【方法】スギ花粉症患者にL-55株含有ヨーグルト(L-55ヨーグルト群, n=26)あるいは非含有ヨーグルト(対照ヨーグルト群, n=26)を花粉飛散時期を含む13週間飲用してもらい,症状スコア,症状薬物スコア,IgE抗体について検討した.【結果】L-55ヨーグルト群の総症状スコアと症状薬物スコアは,対照ヨーグルト群より低い傾向が認められた.特に治療薬併用例(n=23)では, L-55ヨーグルト群の花粉飛散後第5週の総症状スコア,第4週の咽喉頭症状スコアおよび第1週の総IgEの変化比が有意に低値であった.【結語】L-55株はスギ花粉症に対する緩和効果を有し,治療薬の併用により効果的に症状を軽減,あるいは使用薬剤を減量することが期待された.
著者
高橋 清 大竹 博行 星川 清親
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.p623-628, 1992-12
被引用文献数
3

イネの一生を通じて, 茎の起き上がり能力の変動を明らかにするために, 水稲品種ササニシキを用いて以下の実験を行った. 第1実験Aでは1ポットあたり20粒播種し, 出現した分げつを切除し, 主茎のみを残した. 葉齢7から出穂後3週目までの期間を, 11の段階に分けて, 各生育時期にポットごと横転する処理を行った. その結果, 葉齢7から出穂後1週目までの処理では, 植物体は完全に鉛直方向へ起きあがった. しかし, 出穂後2週間目以降は, 起き上がり能力が著しく減退した. また, 生育の推移と共に, 反応葉枕は上位節へと移動すると共に, 反応葉枕数は次第に減少した. なお, 1個の葉枕の反応能力の持続期間は, 伸長茎部の葉枕で長いことが示された. 第1実験Bでは, 葉齢11.1から12.1の期間を6段階に分けて, 起き上がり能力を調査した. その結果, 前半は第10節の葉枕が最大反応を示した. しかし, 後半は第10節の反応が衰え, その低下を補うように, 第11節の葉枕が最大反応を示した. 第2実験では, 登熟期の起き上がり能力の減退要因を探った. その結果, 横転と穂切除の同時処理によって, 起き上がりが促進されることが認められた. これは, 力学的に穂による荷重が減少したためと考えられる. 一方, 横転処理開始1〜2週間前に穂を切除した場合は, むしろ起き上がりは抑制された. この場合, 葉枕部の珪酸蓄積が穂切除によって顕著に増大する事が認められた. 従って, 葉枕部への珪酸蓄積が起き上がり能力の減退に関わっていることが示唆された. その他の要因についても考察を行った.
著者
高橋 清
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.67-71, 2010-03

本研究は、2008年3月に行われたJBLプレイオフ・ファイナルの4試合を対象とし,バスケットボールの試合においてリバウンドの獲得本数が試合の勝敗にどのような影響を及ぼすのかを,オフェンスリバウンド,ディフェンスリバウンドについてそれぞれ比較し,分析を試みたものである。その結果,オフェンスリバウンドは獲得本数の優劣が,試合の勝敗に直接関係するのではなく,獲得したオフェンスリバウンドを得点に結びつけた割合が高値の試合において,試合の勝敗に多大な影響を及ぼすことが認められた。ディフェンスリバウンドにおいては,両チームのインサイドでプレイする選手にリバウンドにおける技術の優れた選手が存在し,自チームのディフェンスリバウンドを確実に獲得した結果,ディフェンスリバウンドの重要性は再認識することができたが,獲得本数による優位差は認められず,試合の勝敗に及ぼす要因に至らなかった。
著者
高橋 清 山野井 徹
出版者
〔長崎大学教養部〕
雑誌
長崎大学教養部紀要 自然科学篇 (ISSN:02871319)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.p187-220, 1992-01

The junior author, Yamanoi, collected and analyzed 22 siltstone and claystone samples from the Katsuhira Formation spanning the Cretaceous/Tertiary (K/T) boundary in Kawaruppu area of eastern Hokkaido. The K/T boundary was decided on the basis of planktonic foraminifera by Saito et al. (1986). Recently, the senior author, Takahashi, has examined 66 slides which were prepared by Yamanoi and recognized 64 triprojectate, 6 oculata, and 14 other pollen grains which are palynostratigraphically useful (Tables 1 and 2). However, a remarkable palynofloral change at/near the K/T boundary in Kawaruppu afea is not recognized. Especially, many kinds of the triprojectate-oculata pollen did not disappear at the K/T boundary. On the other hand, the major palynofloral change at the K/T boundary in western North America occurred, including the abrupt disappearance of all species of Aquilapollenites except A. spinulosus, as well as the disappearance of Wodehouseia spinata, Cranwellia striata, Proteacidites spp., and others. They are replaced by such species as Wodehouseia fimbriata, Alnus trina, and Carpinus subtriangula (Lerbekmo et al., 1979). In this region the palynomorph break takes place a few meters above the highest occurrence of dinosaur bones, notably Triceratops. In short, the K/T boundary in this region is defined by the palynofloral change. A climatic condition of biotic change at Kawaruppu in eastern Hokkaido may be different from that in western North America. This problem must be solved in the near future.
著者
高橋 清
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.59-65, 2015-03

本研究は2013年8月31日〜10月14日まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部が対戦した11試合を対象とし,「得失点率」,「攻撃回数」,「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」,「リバウンド獲得数」,「ターンオーバー数」について,分析を試みたものである。その結果,2013年度関西学生バスケットボールリーグ戦3部リーグでの太成学院大学バスケットボール部の戦いが明確になった。「得失点率」においては,リーグにおける順位に関係していることが確認できた。「攻撃回数」においては,目標数値を設定し上回ることが出来たが,得点に結びつく結果には至らなかった。「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」は,2013年度のチームの特徴を活かした,オフェンスを展開することが数値より認められた。「リバウンド獲得数」においては,日々の取り組みが数値として認められたが体格差を埋めることは出来なかった。「ターンオーバー数」では,フェンダメンタルのスキルアップの必要性が確認された。この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。
著者
渡辺 伸也 高橋 清也 赤木 悟史 水町 功子 松田 秀雄 米内 美晴 片山 努 横山 紅子 高橋 正弘 上田 淳一 長谷川 清寿 志賀 一穂
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
日本繁殖生物学会 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.99, pp.149, 2006

【目的】わが国では,多数の体細胞クローン牛が生産されており,これらの牛を対象とした一連の飼養・繁殖試験を通じ,雌雄のクローン牛の成長や繁殖に関する健全性のデータが収集されている。しかしながら,クローン牛由来乳のリスク評価に重要といわれる乳中アレルゲンに関するデータ収集は不十分である。本研究では体細胞クローン牛およびその後代牛が生産した乳中のβ-ラクトグロブリン(BLG)の遺伝的変異体(多型)のタイプ(ホルスタイン種では、通常、A型,B型およびAB型の3種類)を調査した。【方法】泌乳中の体細胞クローン牛:11頭(ホルスタイン種:9頭,黒毛和種:2頭),体細胞クローン後代牛:6頭(ホルスタイン種),5頭の体細胞クローン牛(ホルスタイン種)に共通のドナー牛:1頭および対照牛:17頭(ホルスタイン種:15頭、黒毛和種:2頭)より乳を採取し,その中に含まれるBLGのタイプをBLG特異的抗体(森永生化学研究所製)を用いたウエスタンブロット法で解析した。【結果と考察】調査したホルスタイン種におけるBLGタイプは,体細胞クローン牛で,A型:2頭,B型:1頭,AB型:6頭,後代牛で,A型:0頭,B型:2頭,AB型:4頭,また,対照牛で,A型:4頭,B型:4頭,AB型:7頭であった。ドナー牛とこの牛の体細胞より生産されたクローン牛(5頭)に由来する乳のBLGタイプは全て同一(AB型)であった。一方,調査した黒毛和種におけるBLGタイプは,体細胞クローン牛2頭 (同じ体細胞由来) で,ともにB型,対照牛で,A型:0頭,B型:1頭,AB型:1頭であった。以上の結果は,体細胞クローン操作が,生産されたクローン牛やその後代牛の乳中BLGにおける遺伝的変異体のタイプに影響を及ぼしていないことを示唆している。
著者
高橋 清
出版者
太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.67-72, 2014-03

本研究は2012年9月1日〜10月14日まで開催された,関西学生バスケットボールリーグ戦4部リーグで太成学院大学バスケットボール部が対戦した11試合を対象とし,「攻撃回数」,「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」,「リバウンド獲得数」,「ターンオーバー数」が試合にどのような影響を及ぼすかについて,分析を試みたものである。 その結果,2012年度関西学生バスケットボールリーグ戦4部リーグでの太成学院大学バスケットボール部の戦いが明確になった。「攻撃回数」においては,目標数値の76.0回を上回る,76.8±5.8回であった。「2Pゴール成功率」,「3Pゴール成功率」は,2012年度のチームの特徴を活かした,オフェンスを展開することが数値より認められた。「リバウンド獲得数」においても,日々の取り組みが数値として認められた。「ターンオーバー数」では,フェンダメンタルの重要性が再確認された。この結果は,太成学院大学の競技レベルを把握できるとともに,今後の練習プログラムの設定やコーチングに役立つと考えられる。