著者
澤田 田津子
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.138-148, 2003

最近日本語教育の分野において「教授法」が語られることが少なくなったように感じられる.実際にそうなのかどうかを学会誌等掲載論文および日本語教科書の検証を通して考察していく.その結果1980年代後半から約10年間,コミュニカティブ・アプローチが盛んに日本語教育界に取り入れられると同時に,批判も行われた様が観察された.現在,教授法そのものについては語られない時代になっているが,その要因として,日本語教育界における学習者中心主義と,コミュニケーション能力育成重視の流れがあることを確認する.また最近の日本語教育が多くをボランティアに依存しており,日本語教師の役割が日本語教育だけではなくなってきた実情を示しながら,このことも教授法が語られなくなった一因であるとする.将来的には日本語教師の専門性を高めることが必要であり,そのためにはカリキュラム,教室活動,練習方法,など広い意味での教授法に関する議論の継続が必要であることを述べる.最後にそのために社会言語学分野において研究できることは何かを考察する.

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[日本語教育関連の論文・資料 646] 日本語教授法に関する議論の流れについて : コミュニカティブ・アプローチの現在 https://t.co/IvV4kQ2jyd #日本語教師 #日本語学校 #日本語教育
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CiNii 論文 - 日本語教授法に関する議論の流れについて : コミュニカティブ・アプローチの現在(<特集>コミュニケーションの社会言語科学) https://t.co/QNYHXI4g7l https://t.co/y1Iy0Jrtki

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