著者
畠山 真一
出版者
尚絅大学
雑誌
尚絅学園研究紀要. A, 人文・社会科学編 (ISSN:18816290)
巻号頁・発行日
no.6, pp.63-77, 2012-03-31

本論文は,スル形で発話時が指示可能であり,人称制限が観察される,「困る」,「照れる」,「イライラする」といった感情を表現する動詞(以後,感情表出動詞) を分析し,その局面構造と人称制限のメカニズムを明らかにすることを目的としている。分析の結果,(1)感情表出動詞は,感情出現,感情表出動作,感情状態の3の局面からなる局面構造を持つこと,(2)シテイル形に見られる人称制限解除が,感情表出動作によるものであり,証拠性の概念にうったえる必要はないこと,(3)スル形・シタ形に観察される人称制限は,それぞれの形が見せる一般的な使用制限から説明可能であること,の3点が明らかになった。

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CiNii 論文 -  感情表出動詞の人称制限と変化後の局面の二重性 https://t.co/eaxDE9caW4
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