著者
伊藤 英紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.96, no.2, pp.117-123, 2013-02-01

2012年1月に将棋電王戦が行われ,筆者の開発した将棋ソフト「ボンクラーズ」が米長邦雄元名人に勝利した.2012年現在の将棋ソフトの実力は人間のトップ棋士をも越えるほどである.最近のソフトの棋力向上の原動力の一つがクラスタ並列探索である.αβ探索のクラスタ並列化は技術的な困難が多く,少し前までほとんど成功例がなかったが,近年ボンクラーズがこの分野の技術を先導・開拓し,棋力向上を実現した.本稿ではコンピュータ将棋におけるクラスタ並列探索技術の過去の事例を振り返り,その困難さについて述べた後,ボンクラーズの実装を中心に技術のポイントを幾つか解説していく.

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こんな論文どうですか? コンピュータ将棋におけるクラスタ並列探索(伊藤 英紀),2013 http://t.co/7Ub6wbXuV2 2012年1月に将棋電王戦が行われ,筆者の開発し…
こんな論文どうですか? コンピュータ将棋におけるクラスタ並列探索(伊藤 英紀),2013 http://t.co/7Ub6wbXuV2 2012年1月に将棋電王戦が行われ,筆者の開発し…

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