- 著者
-
間瀬 憲一
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
- 巻号頁・発行日
- vol.89, no.9, pp.796-800, 2006-09-01
- 参考文献数
- 6
- 被引用文献数
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19
大規模災害時,既存の通信サービスが復旧するまでのつなぎの通信サービスを迅速に提供するため,被災地城において数km間隔,地上高50〜100mの上空に気球を打ち上げる.各気球にはノード,アンテナなどからなる簡易通信基地局をつり下げる.基地局間をアドホックネットワークで接続し,通信幹線を構成する.地上の簡易基地局は衛星通信機能を有し,インターネットと接続する.上空の基地局にカメラを取り付けることにより広範囲の撮影が可能になり,危険区域の撮影も容易である.災害状況の迅速把握,救助活動の円滑な推進,避難経路や避難所の指示,安否確認などに極めて有効となる.