著者
関 英男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.10-15, 1995-01-25
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
間瀬 憲一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.9, pp.796-800, 2006-09-01
参考文献数
6
被引用文献数
19

大規模災害時,既存の通信サービスが復旧するまでのつなぎの通信サービスを迅速に提供するため,被災地城において数km間隔,地上高50〜100mの上空に気球を打ち上げる.各気球にはノード,アンテナなどからなる簡易通信基地局をつり下げる.基地局間をアドホックネットワークで接続し,通信幹線を構成する.地上の簡易基地局は衛星通信機能を有し,インターネットと接続する.上空の基地局にカメラを取り付けることにより広範囲の撮影が可能になり,危険区域の撮影も容易である.災害状況の迅速把握,救助活動の円滑な推進,避難経路や避難所の指示,安否確認などに極めて有効となる.
著者
高橋 努
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.27-32, 2012-01

近年, 電子ジャーナルのアクセス環境は急速に向上した. しかし, 大学の厳しい財政状況のなかで, 学術雑誌の価格高騰やビッグディールのもたらす問題が深刻化している. これらに立ち向かうため大学図書館はコンソーシアムの活動を積極的に進めてきた. 平成23(2011)年4月には大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が設立され, 取組みの一層の強化が図られている. 電子ジャーナルの保存と恒久アクセスの保証に関わる問題のほか, オープンアクセスに関わる動向についても言及する.
著者
福田 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.1289-1292, 1993-12-01
参考文献数
10
被引用文献数
5

夜空に輝く流れ星もユニークな通信手段として役立っている
著者
三輪 和久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:21882355)
巻号頁・発行日
vol.97, no.9, pp.782-787, 2014-09-01

現代社会は,あらゆる種類の自動化システムに支えられている.自動化システムに代表されるコンピュータによる作業支援は,作業遂行能力を向上させる一方で,過剰利便性の副作用が起こす課題を意識することも少なくはない.本稿では,過剰利便性の副作用としての課題遂行能力の退化を,人間機械系における過剰支援に伴う「認知的廃用性萎縮」と捉える.「廃用性萎縮」とは,長期にわたる身体動作支援において,特定の身体的機能を使わないことにより,筋肉等の機能が縮退する現象を指す.本稿で議論する過剰利便性の副作用の問題は,これらの萎縮が,身体的機能に限らず,認知的機能においても生じる可能性があることを意味する.本稿では,認知心理学や学習科学,教育心理学の領域で確立されてきた認知負荷理論と達成目標理論という二つの理論に基づき,認知的廃用性萎縮の背後にある人間の認知情報処理の諸特性を明らかにするとともに,その解決へ向かう土台を与える.
著者
伊藤 英紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.96, no.2, pp.117-123, 2013-02-01

2012年1月に将棋電王戦が行われ,筆者の開発した将棋ソフト「ボンクラーズ」が米長邦雄元名人に勝利した.2012年現在の将棋ソフトの実力は人間のトップ棋士をも越えるほどである.最近のソフトの棋力向上の原動力の一つがクラスタ並列探索である.αβ探索のクラスタ並列化は技術的な困難が多く,少し前までほとんど成功例がなかったが,近年ボンクラーズがこの分野の技術を先導・開拓し,棋力向上を実現した.本稿ではコンピュータ将棋におけるクラスタ並列探索技術の過去の事例を振り返り,その困難さについて述べた後,ボンクラーズの実装を中心に技術のポイントを幾つか解説していく.
著者
高野 忠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.7-13, 1994-01-25
参考文献数
7

ボイジャーは21世紀に太陽系を離れても地上に深宇宙を伝え続けてくる
著者
田中 嘉津夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.8, pp.712-717, 2004-08-01

筆者らが1997年に発表した"火の玉アンダーソン局在仮説"のアイデアを思いついた動機,研究方法,発表論文の反響,米国"火の玉"名所の現地調査,について筆者の体験を述べる.本来,"怪しい謎"への挑戦が科学研究の原点である.未来の研究を担う本学会員に,火の玉研究のような"怪しい"研究の面白さ,楽しさを伝えたい.
著者
三輪 敬之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.218-225, 2006-03-01
被引用文献数
6

地理的に離れた場所に存在している異質の人々の間に,安心感や和互信頼感が生まれる場作りを支援するためには,出会いによって「我々」という共同体意識が創出される必要がある.それには,互いの存在感を送受信し合って「共存在の場」を自己組織化し,双方で時空的な間(ま)を取り合って自己表現できる技術的方法が発見されなければならない.この問題を解決するための突破口として,ここでは「身体の影」に着目した共存在コミュニケーションシステムについて概説する.
著者
三浦 麻子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.219-223, 2012-03-01
参考文献数
14
被引用文献数
1

東日本大震災は我々の生きる社会の有りようを自然環境や経済状況など多様な側面で大きく変え,そのことが我々の心理に及ぼした影響は甚大である.本稿では,災害時のコミュニケーションにおけるオンラインメディア(特にソーシャルメディア)の利用実態に関する社会心理学的研究について,関連する先行研究をレビューするとともに,東日本大震災発生以来のツイッター上のツイートを分析した実証的研究を紹介する.特に,ユーザがツイッターで発信した情報について,感情反応の開示と情報伝搬という2側面に注目して検討・考察する.
著者
七夕 高也 石塚 徹 篠村 知子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.86, no.12, pp.945-948, 2003-12-01
参考文献数
9
被引用文献数
2
著者
奥村 学
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.1054-1059, 2008-12-01
被引用文献数
7

本稿では,ブログから情報を抽出,発掘する,幾つかのブログマイニング手法について概説するとともに,実際に既にサービスとして提供され始めているブログマイニングシステムの事例を紹介する.
著者
小川 晋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.12, pp.1243-1247, 1999-12-25

JIS C 0301(電気用図記号)が改正されたので,その改正の経緯,主な改正点などについての概要を紹介する. 今回の改正では,既存のJIS C 0301を(平成11年2月20日)廃止し,新たに対応国際規格であるIEC 60617シリーズに準じた規格体系としてJIS C 0617シリーズを制定した.
著者
村田 昇 金森 敬文 竹之内 高志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.724-729, 2005-09-01
被引用文献数
2

本稿では, 近年機械学習の分野で注目を集めているアンサンブル学習の一つであるブースティングを取り上げる.特に三つの学習器によるブースティングの仕組みについて考えて, 「三人寄れば文殊の知恵」を実現するためにどのような工夫が用いられているのかを解説する.
著者
君塚 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.90, no.12, pp.1031-1036, 2007-12-01

国境を越える人の出入管理のあり方は「国のセキュリティ」に直結するものであり,同一人性の確認(1:1対比照合)及び要注意人物の該当チェック(1:n逐次照合)という,出入国管理の肝ともいえるプロセスにおいて,バイオメトリクスという最新技術を投入することにより,精ちかつ迅速な処理が期待される.今後,我が国社会の安全・安心を確保しつつ適正な外国人の受入れを図るという重大な使命を果たすためにも,個人識別情報やIC旅券による厳格な審査,自動化ゲートによる円滑な審査など,バイオメトリクスの積極的な利活用が望まれる.