著者
谷口 清
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.55-63, 2012-03-01

G.Gottliebの発達理論、発達的心理生物学的システム論を概説した。 1)生体は遺伝子から環境まで多層の水準が双方向で作用するシステムである(双方向性)。 2)細胞は等能で、遺伝子は環境との相互作用によって発現し蛋白質を合成する(非決定性)。 3)発達は遺伝子から環境まで二つ以上の要因の相互作用(協働)である経験を通して遺伝子が発現し、機能・構造が形成される(確率論的後生説)。 発達科学構築にあたっての上記の主張の意義を考察し、今後の課題として人の発達環境の分析とそれを踏まえた世代の継承を担保する社会システム、養育システムのあり方を検証する必要性を指摘した。

言及状況

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どういう科目での課題なのかわからないのですが、発達心理学の分野で言う 「発達における遺伝と環境の影響」に関する議論に関係がありそうです。 あるいは、「蛙の子は蛙」対「氏より育ち」とか、英語ではnature vs. nurture と表現される場合もあります。 そういった関連で資料を探せば、いろいろと出てくると思います。 http://ci.nii.ac.jp/naid/4001925 ...

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