著者
菅根 幸裕
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:21876320)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.七五-一一四, 2013-07-25

近世における様々な俗聖のうち、鉢叩をとりあげ、常陸国新治郡宍倉村(茨城県かすみがうら市)の空也堂に伝わる史料から、その実態を分析する。空也堂の鉢叩は自らの祖を空也とし、空也を醍醐天皇第二皇子とする巻物を携え、ステータスアップを図ったものであると考える。近世、鉢叩・鉢屋・茶筅などの空也聖は西日本に顕在し、東日本ではこの宍倉空也堂の史料が唯一のものである。しかも空也堂には末流が存在し、鉢叩にいわゆる本末関係が結ばれていたことが明らかになった。

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[茨城][寺社][地誌][g善記][g元祿][g寬永][g明治] 「右此者善記元年壬辰造始干今不絶也」『空也堂由来記』
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「右此者善記元年壬辰造始干今不絶也」『空也堂由来記』 / “CiNii 論文 -  近世関東における鉢叩の形成と展開 〜 常陸国宍倉空也堂と空也聖 〜” http://t.co/G86aD8iECX

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