- 著者
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高取 祐介
武尾 英哉
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.112, no.148, pp.7-12, 2012-07-18
本稿では,車載センサを用いた出会い頭衝突防止システムにおいて,後方車両検出用センサおよび前方2車両検出用センサを用いた場合の性能解析を,丁字路を模したミクロスコピック交通流シミュレーションにより行っている.流入路に到着した車両が優先道路を走行する車両の位置等の情報を完全に把握できる確率を車両情報完全把握確率と定義し,性能指標として用いる.シミュレーション結果より,後方車両検出用センサを利用するケースは前方2車両検出用センサを利用するよりも高い車両情報完全把握確率を達成すること,また,前方2車両検出用センサは高交通量・低システム普及率の段階において車両情報完全把握確率の向上に寄与することが定量的に示されている.