著者
須原 啓一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス
巻号頁・発行日
vol.112, no.370, pp.1-6, 2012-12-14

アーク放電を含む電気回路の電圧電流計算には、アーク電圧電流特性が欠かせない。アーク電圧電流特性は、アーク長・アーク電流・アーク電圧の三つの関係を示すものであり、その関係は実測によって求められる。実測方法には、大別して(1)固定電極のアークを利用する方法、(2)開離電極のアークを利用する方法、がある。筆者は、(2)の方法、しかもインダクタンスを含む回路を遮断するときの開離アークを利用し、実行している。この方法によってアーク電圧電流特性を求めると、開離アークの電圧電流計算に応用するに際して、他の方法にはない有利なことがいくつかある。ここでは、この測定方法の特徴を説明し、測定例を示す。

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