著者
岡村 逸郎
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
no.38, pp.110-123, 2013-10-15

本論は,犯罪被害者を「こちら側」だとし「自分が犯罪被害者になりえる」という形で人々の不安を表象する新聞報道の言説に注目する.そして,その言説がどのような過程で成立したのかについて明らかにする.この言説の成立過程には,「犯罪被害者等給付金の支給に関する法律」が成立するまでの通り魔言説が大きく関わっていた.本論はその過程を分析することを通して,三菱重工ビル爆破事件と「通り魔的」という言葉の誕生が現在の犯罪被害者問題の起源であることを明らかにする.

言及状況

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (2 users, 3 posts, 2 favorites)

こんな論文どうですか? 「通り魔的」の誕生と犯罪被害者問題(岡村 逸郎),2013 https://t.co/dgfgF5YF96 本論は,犯罪被害者を「こちら側」だとし「自分が犯罪被害者になりえる…
岡村さんの論文。とても勉強になりました。シンプルなわりに、ちゃんと調べたことの蓄積を感じさせる論文でした。→「通り魔的」の誕生と犯罪被害者問題 : 犯罪被害者補償に関する新聞報道のカテゴリー化実践に注目して http://t.co/MByBz0p7eR
こんな論文どうですか? 「通り魔的」の誕生と犯罪被害者問題 : 犯罪被害者補償に関する新聞報道のカテゴリー化実践に注目して(岡村 逸郎),2013 http://t.co/iaIjRtQ9QX

収集済み URL リスト