著者
深見 友紀子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.333-341, 2013

子どもにとって主な音楽学習の場は,学校の音楽室と,一般的に"習い事"と称されている企業の音楽教室や街の音楽教室である.本資料では,筆者の音楽教室で取り入れている情報通信技術,情報通信技術を活用したインフォーマルラーニングの事例を紹介した.具体的には,(1)ピアノ教育雑誌に掲載された情報通信技術に関連する記事,筆者の音楽教室,学校音楽教育における情報通信技術の活用状況を提示した.(2)情報通信技術による音楽聴取機会の増加,情報通信機器の操作スキルの向上等により,子どもたちが音楽演奏へのアプローチの仕方を変化させていること,とりわけ保守的なピアノ教育の現場で,このような動きが子どもたちから自然に生まれてきていることを示した.(3)子どもの音楽学習でインフォーマルラーニングが発展する背景や要件,身につけたスキルを認定することの難しさ等,今後の課題について言及した.

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