著者
森 一夫 出野 務
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究. 第II期 (ISSN:00227692)
巻号頁・発行日
vol.15, no.120, pp.196-199, 1977-01-31

周知のようにニュートンは『自然哲学の数学的諸原理』(以下,『プリンキIピア』と略記する)の冒頭に 定義I 物質量とは,物質の密度と大きさ(マーグニトウードー)(体積)とをかけて得られる,物質の測度である. と質量を定義している.一見循環論法とも思えるこの不自然な定義をめぐり,E.Machを初めとして今日までさまざまな解釈が行われ,議論されてきた.わが国でも『科学史研究』誌上で,渡辺正雄・板倉聖宣両氏の論争が行われたことは記憶に新しい.両者の論争によって新しい視点が提供されたのは注目すべきであるが,なおも問題点は解決されないまま残されているので,筆者はあえて別の視点からニュートンの質量の定義に関して新しい解釈を試みようとした.筆者の見解を述べる前に,その素材を提供したともいうべき両氏の論争を最初に紹介しよう.

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こんな論文どうですか? 再びニュートンの質量概念とその定義をめぐって : 質量的物質観の形成(森 一夫ほか),1977 https://t.co/hfcYCgaAsh
こんな論文どうですか? 再びニュートンの質量概念とその定義をめぐって : 質量的物質観の形成(森 一夫ほか),1977 http://t.co/hfcYCfTxqh

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