- 著者
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丸田 直美
田村 照子
有泉 知英子
- 出版者
- 人間-生活環境系会議
- 雑誌
- 人間-生活環境系シンポジウム報告集
- 巻号頁・発行日
- vol.30, pp.105-108, 2006
時代とともに変化するファッションや昨年提案された地球温暖化対策としての「COOLBIZ」ファッションが人々の着衣量にどの程度影響をするのかを確認するために、2006年3月から2006年8月までの半年間、約10日間隔で東京都内の某交差点の横断歩道を渡る通行人の最外層の着衣を調べ、5年前(2001.6~2002,5)に同様の方法で調査したデータと比較した。その結果、女性の衣服の一部に今年度のファッショントレンドをみることができたが、春夏季の主要上衣衣服である長袖ジャケットと半袖シャツの着用率と日平均気温との関係は前調査結果とほぼ一致し、環境に対する人々の着衣行動には変化がみられなかった。着衣量もほとんど変化はみられなかったが、男性のビジネススーツの着用率やネクタイ全体の着用率が今年度わずかであるが夏季に減少していた。これらの結果より「COOLBIZ」運動はゆっくりではあるが普及していると思われた。