著者
山口 瑞穂
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要. 社会学研究科篇 = The Bukkyo University Graduate School review. 佛教大学学術委員会, 社会学部編集委員会 編 (ISSN:18834000)
巻号頁・発行日
no.42, pp.19-36, 2014-03

「キリスト教系新宗教」という従来のカテゴリーには,アメリカ由来のエホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会),韓国由来の統一教会(世界基督教統一神霊協会)など,外来の新宗教の他,キリスト教を源泉とする日本出自の宗教運動(土着的なキリスト教)も分類されている。前者の運動には,発祥国にある本部等との関係という局面があり,この特徴は「キリスト教系新宗教」という定義では説明され得ない。本部との関係性を主題化するにあたり,外国由来のキリスト教系新宗教を新たに「キリスト教系外来新宗教」として分節する。エホバの証人の事例をみると,本部との関係性が日本での展開過程全体に強く影響している運動もあることがわかる。海外の本部組織との関係性を記述する方法として,「本部志向」という視座を設定し,「キリスト教系外来新宗教」の差異や同質性を検討する方法について問題提起する。キリスト教系新宗教キリスト教系外来新宗教本部志向エホバの証人

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山口 瑞穂「「キリスト教系外来新宗教」研究の新たな研究視座――日本のエホバの証人の事例から」『佛教大学大学院紀要 社会学研究科篇』42号、19-36頁、2014年3月 https://t.co/qI7GFtkiuJ

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