- 著者
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斎藤 英喜
- 出版者
- 佛教大学
- 雑誌
- 歴史学部論集 (ISSN:21854203)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, pp.79-102, 2014-03-01
高知県の民間信仰、いざなぎ流には「金神の祭文」が伝えられている。金神忌は、平安時代末期から陰陽道と明経道のあいだで、その禁忌をめぐって議論されてきた、恐ろしい遊行神である。本論では平安期の古記録に見られる金神忌の記事の分析、中世における金神の神格をめぐる「神話」、そして民間系陰陽道書の『内伝』の解読を通じて、いざなぎ流の「金神の祭文」の独特な儀礼世界を読み解くで、その歴史的な特質を明らかにしていく。