- 著者
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斎藤 英喜
- 出版者
- 佛教大学総合研究所
- 雑誌
- 佛教大学総合研究所共同研究成果報告論文集 (ISSN:21896607)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, pp.1-15, 2018-03-25
岩田勝によって切り開かれた「浄土神楽」の研究は,従来の現世利益,神事芸能としての神楽認識を大きく塗り替える意義をもった。そこに現出したのは「浄土神楽」の世界である。しかし奥三河の「浄土入り」,物部いざなぎ流の「ミコ神」の神楽の現場からは,死者霊の鎮魂,浄化という認識とは異なる,神霊,死霊の成長,進化という「行」としての神楽の様相が見えてくる。その問題は「鎮魂」をめぐる折口信夫の解釈の再検証を迫るものとして,古代から中世,近世にいたる「鎮魂」の解釈史を読み直した。浄土神楽鎮魂浄土入りミコ神神楽折口信夫