著者
邑橋 一輝 川原 圭博 浅見 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.36, pp.71-76, 2013-05-09

GNU Radioに代表されるソフトウェア無線により,無線の物理層の研究をハードウェア開発から解き放ち,ソフトウェアベースでアイデアを具現化できるようになった.本稿は,電磁波を対象にすることが多かったソフトウェア無線を水中音響通信に応用する際の構築方法について紹介する.水中音響通信に関する資料は少なく,水中音響トランスデューサ等高価であること,これまで専用のハードウェアで研究することが一般的であったことから,日本では,この分野の研究に対するハードルは高かった.本稿は消費者向けに販売されている水中マイクを送受信器両方に使用し,廉価かつ簡易な水中音響通信テストベットの構築法を示す.水中音響通信の中心周波数は数10kHzとマイクロ波に比べて千分の1から10万分1程度と低いため,ソフトウェアベースで複雑な信号処理を行うことができる.

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Construction of Low-Cost and Flexible Experimental System for the Study of Underwater Acoustic Communication http://t.co/QeE88QCEHi

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