著者
雨宮 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.17, pp.89-91, 2013-04-25

2次元平面に分散させた酵母細胞の解糖反応を調べることで,クオラムセンシングに関して新しい知見を得ることができた。すなわち,酵母細胞は空間的な不均一性をもって,同期的振動反応を起こす。特に,孤立した細胞の振動反応は極めて弱く,定常的な解糖反応に近い。細胞がクラスター化した集団においては,同期の程度が極めて高い。さらに,同期現象を通して,個々の細胞は,振動反応をある一定の周期へと収斂させる。酵母の解糖系における細胞密度依存性の協同現象であるクオラムセンシングの生物学的な意義についても議論する。

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クオラムセンシングに関して新しい知見を得ることができた。すなわち,酵母細胞は空間的な不均一性をもって,同期的振動反応を起こす。特に,孤立した細胞の振動反応は極めて弱く,定常的な解糖反応に近い。細胞がクラスター化した集団においては,同期の程度が極めて高い。 https://t.co/82oJqfou50

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