著者
斎藤 英喜
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.2-11, 2008

宣長の「物のあはれ」説は、近代の<源氏的なもの>を作り出した重要な言説である。しかし、その源氏注釈は、『古事記伝』における「ムスヒ神学」と密接に繋がっていた。そのとき「物のあはれ」説は、中世以来の神道言説と源氏注釈の相関関係の系譜のなかに位置づけなおすことが必要となる。<源氏的なもの>に内在する<非源氏的なもの>の系譜を明らかにした。

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"鈴を振りながら街中を徘徊し、門付けをし、あるいは町辻で神道の講釈をしていく者たち。宣長…を、そうした「鈴フリ神道者」の現場から見直すことが必要となるだろう。" →なかなか興味深し。

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こんな論文どうですか? 「物のあはれ」の神話学 : <源氏的なもの><古事記的なもの>をめぐって(<特集><非源氏的なもの>の系譜)(斎藤 英喜),2008 https://t.co/WSV0hUeWXw

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