著者
秋葉 達也 松川 尚司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. IOT, [インターネットと運用技術] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.23, pp.1-6, 2015-05-14

M2M サービスへの活用が注目されている 920MHz 帯無線には,サービスや用途に応じて複数の通信プロトコルが存在する.それら異なる通信プロトコルの M2M デバイスを収容するためには,利用プロトコルに合わせたアクセスポイントが必要となるため,その設置コストの増大が懸念される.本稿では,既存のアクセスポイントに増設可能な 920MHz 帯無線ドングルに着目し,当該ドングルを利用して 920MHz 帯無線の複数の通信プロトコルを扱えるシステムを提案する.我々は通信プロトコルの追加・変更に対して拡張容易であることを考慮し,各通信プロトコルの異なる部分をクラウドサーバに配置したシステムを構築した.このシステムでは,ドングルをクラウドサーバに接続するために USB/IP を用いた.通信プロトコルの分離及び USB/IP の適用でネットワーク負荷が増大するという課題に対して,パケット集約手法を提案し,その有効性を評価する.

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