著者
大竹 稔 齋藤 毅 三好 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.349, pp.79-83, 2013-12-13

本稿では,愛知県三河地方から石川県への転居者,三河弁話者,石川方言話者を対象に,転居による方言の音響的変化を調査した.話者による意図的な制御が困難とされる母音(母音ホルマント周波数F1,F2とMFCC),鼻濁音(鼻音ホルマント周波数)の音響特徴を調査した.分析の結果,転居者の三河弁の母音ホルマント周波数F1,F2,MFCC,鼻音ホルマント周波数は,石川方言に近い傾向がみられた.これらは,転居者の三河弁の調音が石川方言の影響を受けて変化している可能性があることを示唆している.

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