著者
風間 誠史
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.1-11, 1999

国学とは歌文の表現をめぐるなにごとかであった、という視点から真淵以後の国学と歌文の流れを俯瞰しようと試みた。真淵国学は、中世以来の雅(古典規範)を相対化することによって、十八世紀後半に多種多様な歌文を生み出す契機となった。そしてその延長において、雅という規範や美意識は意義を失い、近代の始まりを招来した。それはまた同時に、歌文の創作と学問との乖離をも決定的にした。

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●内藤明「『万葉集』の「ますらを」と「たわやめ」」『早稻田人文自然科學研究』50、1996年10月。https://t.co/LCKRoCJHud ●風間誠史「表現の国学:賀茂真淵から橘守部まで」『日本文学』48(2)、1999年。https://t.co/4JPfufp4uc

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