著者
目黒 強
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.10-18, 1998

メディア研究で直面する問題の一つに、表象と現実の相互侵犯があげられる。表象は単に「現実の再現」にすぎないのか、あるいは、「現実」こそが表象作用の結果=効果にすぎないのか。そこで本稿は、後者が前者として再認されるイデオロギーの機制に着目した。殊に、『少年園』という少年雑誌は「地方少年」をアドレスとして指定しており、「地方少年」の「現実」がまさしくメディアを媒体に形成される機制が明らかにされよう。

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目黒強「『少年園』における表象としての「現実」と「地方少年」」『日本文学』47(12)、1998年。https://t.co/e36gy2SgPh

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